Little Harvest Reader's Favorites

今年出会ったアルバム 「BEST 3」 * 2011年

1:  赤谷 隆一  インド、デリー(2008年7月より仕事で単身赴任中)  55歳
 1. 細野晴臣 『HoSoNoVa』
基本はこの地で購入したものから選んでいますが、これは日本に出張した人に買って来て貰いました。一番好きな「ホソノハウス」のように全曲歌もので、やっぱり細野さんには歌ってもらわないとと、再認識しました。
 2. R.E.M. 『コラプス・イントゥ・ナウ』
解散はショックでした。このアルバムには祈りのような曲もあるので新境地出てきたかと思っていたのですが。でも本当にお疲れ様でした、有難う。ライブで見たREMのこと、これからも忘れないよ。
 3. ディセンバリッツ 『キング・イズ・デッド』
しょっぱなのドラムとイントロの音で決まりでした。若い人達にも、音楽の魔法が継承されていることがわかった嬉しいアルバム。
別格賞はジョージとラヴィシャンカールのコラポBOX。こちらでも発売されました。インドでジョージを聞いていることの意義を突然発見しました。
日本とタイの災害はこちらでの仕事も生活も多大な影響を受けました。でも2012年も音楽で乗り切っていきます。皆さんにとっても2012年が良い年でありますように本当に心からこの地から祈っています。お元気で。今年のアルバム選択のキーワードは、<祈りと感謝>でした。
2:  市川 誠
 ライアン・アダムス 『Ashes & Fire』
 グレッチェン・パーラト 『ロスト・アンド・ファウンド』
 RETOX 『Ugly Animals by RETOX』
2011年も楽しく音楽が聴けますように。と書いたのがちょうど一年前。3月11日、家に帰ってみると、棚は倒れ床にはCDと本の山が。台風が通過したあとのようでした。停電で電気は使えず余震が続くなか、登山用のヘッドライトで足元を照らし、外が明るくなるまで片付けているときにずっと聴こえていたのは、ひとつ上の階に住んでいる赤ちゃんの泣き声でした。夜の沈黙と赤ちゃんの泣き声と、停電の暗闇と頻繁な揺れと。このときに感じた心地よさは忘れられません。2012年も楽しく音楽が聴けますように。
3:  伊東 潔  千葉県  56歳
 山下達郎 『レイ・オブ・ホープ』
 Mary J. Blige 『My Life Ⅱ... The Journey Continues (ActⅠ)』
 青山陽一 『Blues For Tomato』
今年もあまりいろいろな音楽を聴くことができず、あくまでも聴いた範囲でのベスト3です(順位はありません)。なんといっても山下氏の新作。バラードよし、ファンク風よし、ミディアムテンポよし、そして3.11以後の空気感を内包したこだわり。MJBは、ソウル・ディーバの名にふさわしい安定感の歌唱が魅力。私のようなおじさん世代にも受け入れられる「今」のR&Bを聴かせてくれます。青山氏の久しぶりの新作、青山流ブルー・アイド・ソウル(?)という感じですか。歌唱とともに、ギターリストとしても冴えが光る1枚です。
ほかによく聴いたものを以下の通りです。Mary Mary 『Something Big』、Drake 『Take Care』、ハナレグミ 『オアシス』、Indigo Girls 『Beauty Queen Sister』、Ryan Adams 『Ashes & Fire』、Naomi & Goro&菊地成孔 『Calendula』など。また、ジャズの旧譜(廉価盤)で好きなテナーマンの二人、Benny Golson 『Free』、Booker Ervin 『Structurally Sound』、『Booker'n'Brass』などもよく聴きました。
4:  大浜 稔  三鷹市  54歳
 1. Robbie Robertson 『How to Become Clairvoyant』
 2. Superheavy 『Superheavy』
 3. 萩原健一 『ANGEL or DEVIL』

今年もあっというまに1年が過ぎました。
ショーケンの久々のライブでの笑顔がよかったなぁ。
5:  小尾 隆  東京都  53歳  http://obinland.exblog.jp/
 東京ローカル・ホンク 『さよならカーゴカルト』
 ロンサム・ストリングス&中村まり 『Folklore Session』
 青山陽一 『Blues For Tomato』
日頃からライヴで親しんできた人たちが揃って素晴らしいアルバムを作ってくれました。自分の語法を信じて音楽を作る。そんなことを不言実行している彼らを見ていると、こちらも清々しい気持ちになります。かつてない震災に心が激しく揺れる日々もありました。大きなものを見ようとすると漠然としてしまいますが、小さなものを慈しむことで輪郭が現れてくるような体験もしました。
なお、自分がライナーノーツを書いたので選外にしましたが、ジェシ・ウィンチェスターの『Love Filling Station』(In-Cahoots 2009年ベスト3に選出済)の国内仕様盤や『フェイム・スタジオ・ストーリー1961~1973』のリリースも嬉しい出来事でした。
6:  川勝 敏弘  群馬県  52歳
 Bruce Cockburn 『Small Souce Of Comfort』
 Tedeschi Trucks Band 『Revelator』
 Gregg Allman 『Low Country Blues』
特に良く聴いた3枚です。そのほかスティーヴ・クロッパー、デイヴ・バーソロミュー、ライ・クーダー、ニック・ロウ、ジョニー・ウィンターなどもお気に入りでした。暮れ近くなってフェイムの3枚組、アンドレ・メマーリの新作を良く聴いてます。今年は大震災や原発事故など大変な出来事がありましたが何もなく普通に生活出来て音楽を聴ける事がどれだけ幸せな事なのかを改めて考えさせられた1年でした。
7:  川田 寿夫  東京都  52歳  http://blog.diskunion.net/user/uncledog/tapestry/
 1. Carole King 『A HOLIDAY CAROLE』 (HEAR MUSIC)
 2. John Lennon 『Imagine 40th Anniversary Box Set』 (APPLE)
 3. Cowboy 『Boyer & Talton/Reunion 2010』 (HITTIN' THE NOTE RECORDS)
大変だった1年の最後、クリスマスに届いたキャロル・キング初のクリスマス・アルバムには救われた気持ちでいっぱいでした。ジョン・レノンとオノ・ヨーコさんによる「イマジン~40周年記念盤」がレコード・ストア・デイ限定盤として登場。素晴らしい装丁に感動。来日した時から親交を深めることができながらも病気で入院という情報を入手してお見舞いのレターも送ったスコット・ボイヤーさんでしたが、元気でカウボーイの再結成ライヴをおこない、ライブ・アルバムが届いてほっとしました。音楽のみならず、その暖かい人柄に心を打たれます。
映画ではジョン・レノンの「ジョン・レノン、ニュー・ヨーク」とジョージ・ハリスンの「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」が非常に素晴らしかった。
8:  北中 正和  http://homepage3.nifty.com/~wabisabiland/
 シェウン・アニクラポ・クティ & エジプト80 『怒りのアフリカより:RISE』 (プランクトン)
 マリーザ・モンチ 『あなたが本当に知りたいこと』 (EMI)
 システマ・ボム 『エレクトロ・ハローチョ』 (ミュージック・キャンプ)
アフロ・ビートの影響を受けてトーキング・ヘッズの傑作『リメイン・イン・ライト』をプロデュースしたブライアン・イーノがプロデュースしたのがナイジェリア発 アフロ・ビートの創始者の御曹司シェウン・クティの最新作。北朝鮮とはちがう世襲感がおもしろいです。ブラジルの歌姫マリーザ・モンチの新作はとにかくポップの極致。メキシコのシステマ・ボムの音楽は「ラ・バンバ」が好きな人なら気に入ってもらえると思います。
復刻モノというか、修復モノというか、何というべきか、では、ビーチ・ボーイズの『スマイル』にもグっときました。
9:  キーノ  東京都  53歳  http://green.ap.teacup.com/kino1958/
- 新譜編 -
 1. Blackie And The Rodeo Kings 『Kings And Queens』
 2. The Decemberists 『The King Is Dead』
 3. Jolie Holland + The Grand Chandeliers 『Pint Of Blood』
CDが売れない時代と言われて久しいですが、円高もあり自分の購入数は増えてます。但し海外通販中心で内需貢献は少ないですね。
1. はカナダ産カントリー・ロック。タイトル通りに我が愛すべき女性シンガー達との共演の企画もの。ど真ん中のストライク。2. は裏ジャケのアコギ、ブズーキ、アコーディオン、オートハープを手にした姿ににんまり。基本フォーク・ロックだと思うが"Down By The Water"にはR.E.M.の隙間を埋めてくれる期待が膨らみます。Peter Buckが参加した曲だし、既にお墨付きを得てますか?3. はバックを固定したことによりライヴ感覚が増してます。ちょっとクセのある歌い方はRickie Lee Jonesも思い出させてお気に入り。
- 再発・発掘編 -
 1. The Flying Burrito Brothers 『Authoraized Bootleg / Filmore East 11.7.1970』
 2. George Jackson 『Don't Count Me Out: The Fame Recordings Vol.1』
 3. Richard Thompson  『Live At The BBC』
RhinohandmadeやHIP-Oの大御所はもとより、今年の注目は英KENTのサザン・ソウルの諸作ではないだろうか。初出を含め、丁寧なリマスターやアートワークと見事な仕事ぶりです。春巻兄弟はぶっ飛んだSneaky Peteのペダル・スティールでカントリー・ロックがプログレだと思わせる。英KENTではCandi Staton、Barbara Lynn、Arthur Conley、The Fame Studio Storyと素晴らしい編集盤を沢山出してくれたが、24曲中23曲初出とまだあるのかと思わせたGeorge Jacksonで決まりです。RichardはLindaとの穏やかな演奏も火の出るようなバンド・サウンドも共に素晴らしい。活動意欲旺盛の上、ハズレなしの真にギター職人。今年もお宝多し、来年も楽しみ。
10:  kyoko maruyama
今年見たライヴのベスト3を選んでみました。
 カイリー・ミノーグ Kylie Minogue Aphrodite Tour 2011 @ 幕張メッセ 4月24日
震災から1カ月ちょっと。これだけ大掛かりなプロダクションで来日してくれた洋楽アーティストは彼女が初めてでした。コンサート会場で流れる「地震が起きた場合」のアナウンス。今でこそ当然のことのように聞き流していますが、この日はアナウンスが流れた瞬間、ちょっとした緊張感が会場を包んだことが忘れられません。でもそのあとのライヴはゴージャス&ハッピーな世界そのものでした。ブログでも書いたけど、「久しぶりに踊った!」コンサート(笑)
 コールドプレイ FUJI ROCK FESTIVAL ’11 @ 苗場 7月29日
実は15年目にして初のフジロック参戦でした。会場で会った大勢の知り合い全員から「ええ?!」と驚かれた事実(笑)。こんなに楽しいならもっと早く行けばよかった!というのが嘘偽りない感想。コールドプレイ中心にしか見れなかったのですが、アンコールで新曲「Every Teardrop is The Waterfall」を演奏し始めた途端、本当にwaterfall=滝のように雨が降ってきたことが印象的。
 ムーンライダーズ Ciao! The Moonriders @ 中野サンプラザ 12月17日
無期限活動休止に入る前ラストのライヴ。音楽に溢れた、そして自ら一番かっこよくて洒落た演出でラストライヴを、という心意気の部分で ザ・バンドのラストワルツい近いものを感じました。 ライダーズも元気だったけど、ステージを盛り上げたお客さん達が元気元気!
11:  KOUTA
 1. John Hiatt 『Dirty Jeans and Mudslide Hymns』
ここ何年か出す新作がすべて良い!全曲良い!勝手に生涯のライバルと思い込んで四半世紀、こちらは全く書けなくなっているのに、凄い奴と認めねばならない。年齢が素直に繁栄されて、美しい。
 2. Steve Cropper 『Dedicated』
Hiattが出るまでは間違いなく今年のBEST1と思っていた。クロッパーのギターが素晴らしいのはもちろん、ゲストのルシンダやダン・ペンなど敬意に満ちた好盤。
 3. Ron Sexsmith 『Long Player Late Bloomer』
日本で単独公演がなくなって何年だろう。とにかく、待ってます。この作品は上半期、本当に聴き続けた。震災後の揺れる心を一番癒してくれた盤だった。とにかく爽やか、深くないけど。
4位に セシル・ドゥ・キンゲ 『フリーダム・コーリング』 こんな素晴らしい才能を発掘してくれたサンドフィッシュ・レーベルに感謝。歌もギターも素晴らしい女性ロッカー。 5位に ルシンダ・ウィリアムス 『Blessed』 歌詞の深化が素晴らしい。凄い曲はないけど、どの曲も「悪くない」。
6位に Ry Cooder 『Pull Up Some Dust And Sit Down』 みな口々に言う通り「おかえりRY!」元気で安心。冒頭の痛快な風刺が最高! 7位に Tom Waits 『Bad As Me』 前作のライブが素晴らしかったので過剰に期待してしまったけど、そこそこ納得。
8位に Emmylou Harris 『Hard Bargain』 この歳になって自分の世界を広げる姿勢に敬服。タイトル曲だけちょっとがっかり。 9位に Jon Regen 『Revolution』 作風が明るくなって、いい曲が多い。でも前作にあった必殺の1曲がない。 10位に Nils Lofgren 『Old School』 美しい曲が多く、あのギターも復活。嬉しい。
12:  笹野 恒夫  神奈川県  57歳  http://homepage2.nifty.com/cypressave/
 Emmylou Harris 『Hard Bargain』 (2011 Nonesuch)
 Brinsley Schwarz 『Despite it All』  (1970 Liberty UK LP)
 斉藤和義 『45 STONES』 (2011 Speedstar)

『45 STONES』収録の「雨宿り」は、2011年を象徴する1曲となりました。
13:  高橋 俊博  東京都  
 1. Scotty McCreery 『Clear As Day』
「American Idol」(Season10)出身と言うことで軽く見られているかもしれませんが、彼は<本物>だと思います。特に、情けない外見とは正反対の<声>が最大の魅力じゃないでしょうか。1993年生まれという情報を疑いたくなるような、まるで30年くらいカントリーミュージックを歌い続けている程の滋味に溢れた声は一度耳にしたら忘れることができません。こういう青年が登場してくるアメリカのカントリー界の奥の深さには、ただただ脱帽です。
 2. Pistol Annies 『Hell On Heels』
こちらもカントリー。昨年秋に突如登場したガールズグループ。メンバーはLonestar Annie、Hippie Annie、Holler Annieとされていますが、実際はMiranda Lambert、Ashley Monroe、Angaleena Presleyという、若くて才能に満ちたミュージシャンのユニットです。3人とも曲が書けるのはもちろん、シンガーとしても個性に溢れていて、その織り成すハーモニーを是非多くの方に聞いていただきたいです。
 3. LADY GAGA 『Born This Way』
GAGAの凄いところは「分厚いサウンドに隠された美しいメロディー」にあると思います。奇抜なファッションや奇異な言動に注目が集まりがちですが、彼女の書く楽曲の質の高さは他者の追随を許しません。特に、ピアノの伴奏だけでも成立してしまう、そのメロディーの美しさはアメリカンポップスの伝統を引き継いだ<正統派>と言っても過言じゃないかも。私は大好きです。
14:  Tak. “SPIKE”  岡山県  49歳
2011年のBest3というか「印象深い3枚」ですが…
 1. Nick Lowe 『The Old Magic』
Rockpileの頃から聴きはじめて、ずいぶん違った雰囲気になっていますが、こんな風に年を重ねられるアーティストって他にいないような気がします。彼の音楽といっしょに生きてこられたことを神様に感謝したい気持ちになりました。
 2. Edie Brickell 『Edie Brickell』
このアルバムの「Pill」という曲のPVを見た、いつもは私のCDの山を冷た~い目で見ている中3の娘が、「カワイイじゃん!」と言ってくれた貴重な1枚。アルバムジャケットもキュートな、若い女性とコミュニケーションをとるのに最適な?作品ですね。
 3. Ron Sexsmith 『Long Player Late Bloomer』
BBCのライヴで、10CCのG. GouldmanとTravisのF. Healyに挟まれて、「僕には二人みたいなヒット曲がないから…」と寂しそうにこのアルバムの曲を演奏する彼を見て切なくなってしまいました。でも他の二人の様子を見ると、彼の曲と演奏の素晴らしさがわかりますよね。
15:  立見 伸一郎  東京都  49歳
 Various Artists 『ザ・ロスト・ノートブックス・オブ・ハンク・ウィリアムス』
 Bob Dylan 『Pure: An Intimate Look At Bob Dylan』
 Bob Dylan 『Beyond Here Lies Nothin'』
2011年は御大70歳バースディという節目もあり、いつもより多めのブツ入手となった実りある一年になった。台北から始まりロンドンで締めた11年のワールドツアーほぼコンプリ音源や上記3枚の御大アルバム(1枚はオムニバス)がipodやipad2から毎日のように溢れ出てくる音の洪水に至極満足。さあ12年はデビュー50周年、ん~どんなお宝が発売されるのか楽しみだ。
16:  常木 晴亮  東京都  46歳  http://www.honk.jp/
 1. 小川美潮スプラゥトゥラプス 『起きてください』 (AGOGA RECORDS)
声も楽器として器楽的に…というコンセプトは他にもあると思うけど、これ程しっかりと成立した作品(グループ)を、僕は知らない。
 2. 東京ローカル・ホンク 『さよならカーゴカルト』 (MINE'S RECORDS)
良い曲を良い演奏と良い音で。そんな当たり前の事が過不足無く揃っている作品。詩人:木下弦二にもっと光を!
1位2位と それ以外の作品は次元が違ってしまったので2枚だけ。スプラゥ トゥラプスはM-7「月の裏側」(の歌)が凄すぎ。"歌手"小川美潮のポテンシャルをなめてました。懺悔します。その「月の裏側」とホンクM-8の「昼休み」は、未だ自分を奮い立たせる特効薬だ。どちらもいわゆる"応援歌"ではないの で、立ち上がる"その気"がない人には響かないかもしれないけれど、そうじゃな い人には陽の光の代わりにさえなる。そしてそれを必要としている人達はもっと いるはず(なのでなんとかして届けたい)。聴く度にそう感じています。
17:  土橋 博雄  東京都  54歳
- 洋楽 -
 1. The Beach Boys 『Smile』
 2. Ry Cooder 『Pull Up Some Dust & Sit Down』
 3. Robbie Robertson 『How To Become Clairvoyant』
- 邦楽 -
 1. 細野晴臣 『HoSoNoVa』
 2. 佐野元春 『月と専制君主』
 3. Flying Kids 『Life Works Journey』

震災後、しばらくの間「歌もの」が聴けなくなってしまって、もっぱらバッハを聴いていた。歌に心が反応するようになったのは、足繁く通ったコンサートを通じてである。今年は例年に比して数多くの日本人ミュージシャンのステージを観たが、震災後のそれはすべて一期一会を痛感する素晴らしいものであった。
上記邦楽の順番は、それぞれ対応するコンサートの開催順、すなわち、#1:5月@日比谷公会堂、#2:6月@東京国際フォーラム、#3:12月@渋谷Pleasure Pleasure (チャボの恩返し‐ゲスト)である。とりわけ#3の最後に浜崎貴司が仲井戸麗市と演奏した「ちぎれぬ時間(とき)」は「ちぎれた時間(とき)を結ぶ」という真摯な祈りが心を揺さぶる珠玉の名演であった。また、被災地に向けて「君に捧げるラブソング」を演奏した岡林信康のギグ(5月@東京グローブ座)も忘れ難い。
18:  中川 五郎  東京都  62歳  http://www.goronakagawa.com
 Josh T. Pearson 『Last of the Country Gentlemen』 (MUTE CDSTUMM 326)
 Nathaniel Rateliff 『In Memory Of Loss』 (Rounder 0011661859920)
 Doug Paisley 『Constant Companion』 (No Quarter NOQ-025-2)
2011年によく聞いた男性シンガー・ソングライターのアルバム3枚です。曲作りに関しても、音作りに関してもとても刺激的なものばかりで、こうした歌のエッセンスを自分の中に充分吸収して、そこから自分の新しい歌を作れたらいいなと思います。歌を作るには、体験や想像だけでなく、自分で情報を集め、自分で事実を確かめ、学ぶ努力をすることも大切だと思い知った一年でした。大好きなバンドのアルバムもよく聞きました。お気に入りは、The Low Anthem、Blind Pilot、The Decemberists、Noah And The Whale、La Stradaなどなどです。来年もあちこち歌って回りたいです。
19:  中島一男(kofn)  千葉県  46歳  http://ameblo.jp/kofn/
 佐野元春 『月と専制君主』
 ロンサム・ストリングス&中村まり 『Folklore Session』
 青山陽一 『Blues For Tomato』
3.11以降日本語の音楽を多く聴きました。その中でも特によく聴いた3枚です。
ちなみに洋楽ですとこうなります。 Tedeschi Trucks Band 『Revelato』 Lucinda Williams 『Blessed』 The Beach Boys 『The Smile Sessions』
20:  NOAH 
- 国内編 -
 1. 細野晴臣 『HoSoNoVa』
3・11以降、音楽のない生活について、改めて考えさせられていた、そんな時期に静かにリリースされたこのアルバム。4月にバンコク行きの前日に手に入れ、空港からずっと滞在中聴いていた。繰り返し何度も何度も、だからこれから先、このアルバムを聴く度にバンコクのあのむっとし街の空気とお世話になった人たちを思い出す。帰国当日、日比谷で観た、ステージ。この方の静かな力を魅せつけられた。
 2. 久保田麻琴と夕焼け楽団 『ギャング・ライヴ・アゲイン』
中古CDを探すということを「時代遅れだね、ネットで買えるじゃん」なんて言う人がいた。可哀想だなあ・・・僕はもう何十年も通い詰めている。どんなに忙しくても疲れてても、お金が無くても。なにかを探しているんじゃなくて、なにかが見つかる気がするんだよね。そこには新しい出会いや再会が。いろんな事情でお別れした大切な宝が。このCDは吉祥寺の中古屋さんで見つけた瞬間「ああ!」と声を出してしまった。ネットで満足している人にはこの「ああ!」わかんねえだろうな?こんな出逢いを「幸せ」と感じてしまう。
 3. 柳ジョージ&レイ二ーウッド 『The Last Tune ~『Live At BUDOKAN』完全盤~』
30年振りの再発完全版、スタッフの方々の努力で作られた作品を今年最後に手に入れた宝物。このバンドでR&Bを「サムクック」「ウィルソンピケット」「レイチャールズ」「サム&デイヴ」を知りました。まだ生意気な高校生でした。30年後、聴きながらまたその時に戻って行きました。ジョーちゃんは天国へ行きましたが、こうして名演が残りました。いやいやまだまだこれは始まりなんじゃないかな?和製ブルースロック伝説の始まりだ。
- 海外編 -
 1. Sheryl Crow 『100 Miles From Memphis』
8月二度目のバンコク行き、ずっと聴いていたアルバムは2010年です。それに伴う素晴らしいツアー、映像。すべてが現在のR&Bの正しい表現、バンド全体で楽しんでいる感じ。正直、彼女の今までの素晴らしい作品は聞いてきましたが、ここまで自由に受け取れたのは初めてでした。イントロからご機嫌になれるそんなこころが浮き出すアルバム。是非、ビルボード東京で聴きたい。
 2. Tedeschi Trucks Band 『Revelator』
Crossroads DVDで「Midnight in harlem」を聴いた。それから間もなくこのアルバムを聴いて、ああ、いい音楽やリズムはこうして永遠に継承されて続いて行くんだなと感じる。来年2月渋谷で本物が観れる楽しみだな
 3. The Levon Helm Band 『Ramble At The Ryman』
今年はロビーのソロアルバムも出たり、RickのLive CDがあり、The Bandファンにとっては嬉しい限り、なかでもこのライブ、同時に出た映像。豪快です、まさにアメリカ、ゲスト陣のシェリルもいい場面で登場。こうして時々でも作品が出てくると嬉しいですね。ところで来日の話はどこへ・・・来年のお楽しみですね。
21:  真紀  東京都
 1. Nick Lowe 『The Old Magic』
歳を重ね、ますます素敵になったニック。そして音楽も、温かさ・渋さが一層増しており、なんて素敵な歳の取り方をしている方なんだろう…と思います。1曲1曲が、優しく丁寧に歌われており、このアルバムには、何度癒されたことか。「ニックだから…」という贔屓ぬきで、No.1アルバムです。
 2. George Harrison 『Living in the Material World コレクターズ・エディション』 [DVD]
今年は、待ちに待ったジョージの映画が上映されました。そのDVDのBOXセットです。このランクインは、贔屓かな…?でも、初めての映像や音楽もあり、ファンにはやっぱり嬉しい内容ですし、何度観ても涙を流してしまいます。
 3. 仲井戸麗市 『DIAMOND LANE -Unreleased 1990-2010 Unplugged-』 [DVD]
CHABOのLIVEの軌跡であり、私がCHABOを追っかけた軌跡でもある(ほぼですが)DVDです。残念なのは、「たった3枚」ということと、時期が偏っていること。あれもこれも入れてほしかった~というのがいっぱいありました。(パワステのマンスリーや浅川マキさんや竹中直人さんとの共演とか)とは言っても、CHABOのLIVEが自宅でも楽しめる嬉しさ。そろそろ、新譜を期待したいところですね~。
22:  松波 宗義  東京都  60代
 1. Dick Pinney 『Devil Take My Shiny Coins』
 2. Tom Dundee 『A Delicate Balance』
 3. Randy Handley 『Keepake』
相変わらず70年代のアナログ盤にこだわっています。今年はあの大震災の影響で足で稼いだブツはかなり減りました。ベスト3はいずれも、西荻窪 Shallow's Cafeのマスターに教えて貰いネットで捜した物です。
番外になりますが震災後、一番聴いた(視た)のは『No Nukes』(LD盤)です。
あらためて、ジャクソン達の勇気ある行動に心を打たれました。原発・核は本当になくさなくてはと思った一年でした! 
23:  Mayu Abe  東京都  https://www.facebook.com/heartbreakers.jp
 Lindsey Buckingham  『Seeds We Sow』 (Mind Kit)
 Lucinda Williams 『Blessed』 (Lost Highway)

例年以上に音楽を楽しむ機会の少なかった2011年… 購入した新譜CDは確か3枚です(お恥ずかしい)。
秋口に手にしたLindsey Buckinghamはファンとしては大満足(62歳、全然枯れてません)で、前2作(『Gift Of Screw』『Under The Skin』)を含めた3枚を「心の支え」として聴き続けてます。念願のLindsey(ソロ)のライヴを観ることができたのも大きな喜びでした。
24:  水口 正裕  神奈川県  56歳
 Ryan Adams 『Ashes & Fire』
 Pink Martini 『A Retrospective』
 Joss Stone 『LP1』
毎年書いてますが、シルクリのイヴェントに触発されて月イチのDJイヴェントを始めたせいで(本家の復活切望)、相変わらず新譜旧譜問わず大量に買い込んでいます。その中で、とりあえず選んだ3枚です。過去2年連続で選んだピンク・マルティーニですが、今年はひねくれて、話題になった例の盤ではなく、未発表曲を含むこちらのベスト盤を選びました。例の盤からも1曲入ってます。
25:  yoshiaki ohana kameishi  神奈川県
 Andew Fortier 『Restoration』 (2007)
 Jodie Manross 『Myth of Solid Ground』 (2009)
 Adam Smith 『Another Way to Get to Heaven』 (2010)
出会いの少なかった2011年から選んだ3枚です。なんだかとても辛い年だったせいか切ない歌を聴いてばかり居ました。2012年は元気な歌たちと出会えることを期待します。
26:  天辰 保文  千葉県  62歳  http://incahoots.exblog.jp/
 ランディ・ニューマン 『ランディ・ニューマン・ソング・ブックVol.2』 (NONESUCH)
 ニック・ロウ 『オールド・マジック』 (MSI)
 Kurt Vile 『Smoke Ring For My Halo』 (Matador)
2011年は、国内外を問わず、公私を問わず、忘れがたい年になりました。それは、みなさんも、少なからず同様でしょう。音楽について改めて考えさせられることも少なくありませんでしたが、そういった中で親しんだアルバムの中の3枚です。

この企画「わたしの、ぼくのベスト3」は、2004年度、つまり2005年1月にスタートしました。我がサイトIn-Cahootsの読者のかたがたと一緒になにかできることはないか、スタッフとの会話の中で生まれ、それ以降、一度だけ途切れてしまいましたが、今回で7回目、恒例行事の一つになりました。
その回ごとに初めて参加して下さるかたもいらっしゃいますし、毎回、参加して下さる常連のかたもできました。最初は、どういう音楽をみなさん聴かれているのか、それが最大の楽しみでしたが、もちろん、いまでも、みなさんのベスト3を参考にCDが増えていくのですが、それとは別に、みなさんからいただいたベスト3は、そしてそこに添えられたコメントの数々は、ぼくには遠く離れた友人からの近況の知らせのような存在になってきました。
だから、これからも大切に、そしてお互い元気に続けていきましょうね。

(2012. 1. 3 天辰)