Little Harvest Reader's Favorites

今年出会ったアルバム 「BEST 3」 * 2012年

1:  赤谷 隆一  インド、デリー(2008年7月より単身赴任中)  56歳
 ビーチ・ボーイズ 『ザッツ・ホワイ・ゴッド・メイド・ザ・レディオ』
曲は粒揃いで印象的なものばかり。そしてハーモニーの気持ち良さったらいつにも増してです。大事です、このなりわい。曲において楽しい中にもふと顔を見せる淋しさや切ない情感は、やはりそれが永遠のポップソングであるからでしょうか。
 アリシア・キーズ 『ガール・オン・ファイアー』
凄く厚みのある音。重たい曲でも前を向いて歩いて行くんだという強い意志を感じます。彼女のアルバムを聞くとダニー・ハザウェイを思い浮かべるのですが、今回のは特にそれを強く感じます。
 パティ・スミス 『バンガ』
僭越なことを言えば、しっかり地に足のついた人生を歩んできたとも言うべき音が刻まれた曲ばかり。「エイプリル・フール」も「フジサン」もいいですが、「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」で最後のコーラスに子供達の歌声が絡んでくるのが何とも言えずいいです。
番外編で、発見の1曲というのを2つ…。(1)ユーチューブで見た 2012年5月2日のボスのコンサートでの「ウェイト」、(2)何気に買ったジャンゴ・ラインハルトのCD『ジャズ・イン・パリ』という 1947年7月18日のライブでの「ブラジル」。2曲とも思わぬ発見で出会えて嬉しかったものです。
やはりアルバムは通しで聞くと見えて来るものがあります。まだまだ先行きの不透明なここの暮らしの中でも、音楽を聴いて何かを探しながら2013年も乗り切っていきます。皆さんもお元気で!
2:  市川 誠
 Orquestra Imperial 『Fazendo As Pazes Com O Swing』
 ボブ・ディラン 『テンペスト』
 フランク・ドミンゲス 『Canta Sus Canciones』
レコードが出ているタイトルは、CDではなくレコードを買うようになった一年でした。CDが御役御免になりつつある今、データ配信、SA-CD、Blu-rayオーディオなどいろいろなメディアが出てきていますが、僕はこれからも二十数分ごとに盤をひっくりかえしながら、自分の耳にいちばんなじむ、雑音まじりの音楽を聞いていくつもりです。
とはいえ、上に挙げた3枚のうちレコードが出たのはディランのみ。ブラジルの若手ミュージシャンがサンバを今様に演奏する Orquestra Imperial なんて、厚みのある音といい、KISSメイクのいかしたジャケといい、レコード向けだと思うんだけどなー。出してくれたら2枚買っちゃう。
3:  伊東 潔  千葉県  57歳
 1. R.Kelly 『Write Me Back』
 2. Bonnie Raitt 『Slipstream』
 3. Anita Wilson 『Worship Soul』
それぞれよく聴いたアルバムのベスト3です。新鮮だったのは、ゴスペルの新人 Anita Wilson のアルバムでした。
4:  大浜 稔  三鷹市  55歳
 メリッサ・エスリッジ 『4th Street Feeling』
 ドナルド・フェイゲン 『Sunken Condos』
 ヴァン・モリソン 『Born to Sing : No Plan B』
二ール・ヤングやマーク・ノップラ―の2枚組もそれなりによかったけれど・・・
5:  小尾 隆  東京都  54歳  http://obinland.exblog.jp/
 ドクター・ジョン 『ロックド・ダウン』
 テデスキ・トラックス・バンド 『ライヴ』
 ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース 『サイケデリック・ピル』
ラルフ・モリーナの<へたっぴいな>ドラムスが、ロック音楽にとって本当に大事なものを伝える。そんな感慨をクレイジー・ホースと連携したニール・ヤングの新作に抱きました。だいたい「初めてライク・ア・ローリング・ストーンを聞いた時、俺はその気持ちのまま家に向かった」といった歌詞を堂々と歌えるなんて、素敵過ぎます。故郷のオンタリオを歌った曲にもほろり。
6:  川勝 敏弘  群馬県  52歳
 1. Dr.John 『Locked Down』
 2. Florencia Otero 『Nocturno Mundo musicas de Joni Mitchell』
 3. Mateo Stoneman 『Mi Linda Havana』
特に印象に残った3枚です。1.はカッコいいです。2.はブエノスアイレス生まれの歌姫によるジョニ・ミッチェルのカヴァー集。 3.は1月の来日が楽しみな甘く切ない歌声が魅力のキューバで活躍するアメリカ人。
その他よく聴いたものは、Tedeschi Trucks Band、Bonnie Raitt、John Cleary、Ry Cooder、Jerry Douglas、Neil Young、Bob Dylan、Van Morrison など。企画物/再発掘物は、Allman Brothers Band、Taj Mahal、Doug Sahm、Allen Toussaint、Otis Redding、Geroge Jackson、Dan Penn など。今年はブラジル、アルゼンチンにも素晴らしい作品が多かったです。毎日平穏無事に過ごせて変わらない生活があり素敵な音楽とたくさん出会えてとても充実した1年でした。
7:  川田 寿夫  東京都  53歳  http://blog.diskunion.net/user/uncledog/tapestry/
 1. David Lewis 『Songs Of David Lewis』 (Riverman Music/LP)
アンドウェラのリーダー、デイヴ・ルイスの激レアなソロ・アルバム『ソングス・オブ・デヴィッド・ルイス』が遂にアナログ盤LPで限定再発!最初にこのアルバムを聞いたのは都内の某ロック・カフェで開催された廃盤セールでのこと。とても手が出せるような金額ではなかったので(今でも同様ですが)出品者の方にお願いしてサウンドだけ聞かせていただきました。その素晴らしさにただただ感動。まだ再発盤CD/LPが皆無の頃だったのでありがたい経験でした。その後幾度かCD化されましたが、遂に念願のアナログ盤LPで入手できたのは至福です。
 2. Carole King 『Legendary Demos』 (Umgd/Concord/LP)
「You've Got A Friend~君の友だち」「It's Too Late」「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」「Just Once In My Life」等、キャロル・キングが生み出した珠玉の名曲の未発表デモ音源を13曲集めた編集盤。『リジェンダリー・デモズ』はやはり素晴らしいの一言。
 3. Dan Penn 『The Fame Recordings』 (ACE/CD)
1963~1966年の間にマッスル・ショールズのフェイム・スタジオでレコーディングされながらもその多くが未発表となっていたダン・ペンのフェイム音源を24曲収録した快挙とも言えるお宝音源集の登場は興奮そのもの。日本盤のみならず輸入盤にもダン・ペンの許諾をいただいて恐らく世界初(?)とも言えるダン・ペンのモノクロ・ポスターも制作しました。是非、アナログ盤LPのリリースも祈願したいところです。
2012年も素晴らしい音楽に数多く出会うことができました。2013年もさらに素晴らしい音楽に数多く出会えるような予感が致します。
8:  北中 正和  http://homepage3.nifty.com/~wabisabiland/
 Anais Mitchell  『Young Man In America』
 Neil Young & Crazy Horse 『Americana』
 Mala 『Mala In Cuba』
今年はワールドものの元気があまりなかったので、アメリカものを2枚。Mala はダブステップと呼ばれるエレクトロニックなUKダンス系の人ですが、ここではロベルト・フォンセカなどキューバのミュージシャンの演奏を加工していて聞きやすい作りです。
9:  キーノ  東京都  54歳  http://green.ap.teacup.com/kino1958/
- 新譜編 -
 1. Bettye LaVette 『Thankful N' Thoughtful』
 2. Alabama Shakes 『Boys & Girls』
 3. Shawn Colvin 『All Fall Down』
通販を中心とした安物買い生活が続いています。但しほとんどが輸入盤。こう国内盤と価格差がつけば当然の成り行き。国内メーカーもドメスしか売れないと見えて洋楽を売ろうという気持ちが見えません。単純に配信にシフトするのではなく、もっと根本的な販促方法を考えて欲しいと願っております。個人的には相当数買ってます(笑)。1.はしょっぱい声ながら、プロデュースが Craig Streetと言う事で音がいつにも増して洗練されている。個性が立ってます。2.はRockやSoulの枠を超えて、この黒人女性ボーカルはもの凄い迫力です。3.はアメリカーナの最重要人物 Buddy Millerプロデュースで、地味なのだが聴くほどにクセになるコクのあるFolkie Musicです。
- 再発・発掘編 -
 1. Dan Penn 『The Fame Recordings』
 2. Taj Mahal 『The Hidden Treasures Of Taj Mahal 1969-1973』
 3. Barbra Streisand 『Release Me』
Fameは倉庫買いされたのか近年の発掘が物凄いです。リリース数もさておき、内容も素晴らしい。他の南部レーベルにも隠された秘宝があるのだろうから、今後の大棚ざらいが楽しみです。そんな中、1.2.3.共に未発表音源のリリースですが、どれも単純なデモでないサウンド・プロダクションがしっかりしたもので素晴らしい。こういうの聴いてしまうと単なるストレート・リイシューは物足りなく感じてしまいます。来年もゴールド・ラッシュに期待大です。
10:  kyoko maruyama
仕事柄、ライヴにはかなり行ったのですが、あまりCDは聴けていないので、去年に続き、2012年に見たライヴベスト3にしました。
 ビーチボーイズ  @ 幕張QVCフィールド  2012年8月16日
新作『That's Why God Made The Radio』もですが、ライヴが素晴らしかった。このメンバーで見られて幸せ。全ての人にとっての「人生の夏」のサウンドトラック!なんていう、歯が浮きそうなセリフをつい口にしたくなるところが彼らの素敵なところです。
 ダニエル・ラノワ  @ ビルボードライヴ東京  2012年1月
ギターばりばり、ベース音ブンブンの轟音ライヴが気持ちよかった!そして何よりも、すっかりブライアン・ブレイドの虜になったライヴでした。5月のBrian Blade & The Fellowship Bandも見に行きましたが、こちらはまた全然違う印象でこの人の多才ぶりを実感しました。ウェイン・ショーターの新作も楽しみ!(とすっかりブライアン・ブレイドの話になっちゃったw)
 ポール・ウェラー  @ Zepp Diver City  2012年10月22日、27日
あまのじゃくなことを承知で。この2日+1日、毎回、オープニングが日本のバンドだったという点で観てよかったな、と思えるライヴでした。22日はOKAMOTO'S、27日はくるり。洋楽だから、とか邦楽だから、とか、年代とかそういうことを全部取っ払ったところに楽しい音楽がありました。
ちなみに、そのくるりのカヴァー(ばらの花)を含む、全曲カヴァーのプリシラ・アーン『ナチュラル・カラーズ』が2012年のベストアルバムでした。他にもはっぴーえんど「風を集めて」やSuper Butter Dog「さよならカラー」など。あんな風に彼女に歌ってもらえたら、歌も本望なのではないかと思えるくらいに・・・
11:  KOUTA  千葉県  58歳
 1. Bonnie Raitt 『Slipstream』
バンザイ、ボニー復活!初期の音が戻ってきた。ビル・フリーセルの参加もニンマリ。
 2. David Mead 『Dudes』
信頼のSand Fishレーベル。メロディ・メイカーとして傑出している。
 3. John Hiatt 『Mystick Pinball』
実は今年一番聴いた。2011年の大傑作に比べて極めの曲に欠けるので3位。
 4. Peter Flampton 『FCA35』 『フランプトン・カムズ・アライブ』は本当はこんな形で演奏したかったのだ!バックも最高。
 5. Bruce Springsteen 『Wrecking Ball』 結局はオバマ応援に回ったけどね。出た当時は見限ったかと思いましたよ。
 6. Neil Young with Crazy Horse 『Psychedelic Pill』 こんなに繰り返し Neilの新作を聴いたのは30年ぶり。詞が復活している。
 7. Buddy Miller 『Buddy & Jim』 もちろん、良い。でもやはりジュリーも元気に参加して欲しい。
 8. Bob Dylan 『Tempest』 「Hold on John」にブレイクの「Tiger Tiger」が出てくる理由を誰か教えてください。
 9. Mark Knopfler 『Privateering』 マークのソロにハズレなし。でも2枚組みはちょっと冗長。
 10. Patti Smith 『Banga』 祈りの一枚。でも「Fuji-San」というタイトルは?
他には Ry Cooder の元気さと Leonard Cohen の重さが印象的でした。
12:  坂下 栄一  東京都  55歳
 Patterson Hood 『Heat Lightning Rumbles in the Distance』
 Jason Isbell & The 400 Unit 『Live From Alabama』
 Jason Isbell & The 400 Unit 『Here We Rest』 (2011年)
今年、よく聞いていた(通勤途中での)3枚です。Drive By Truckersにはまり込んでいて、二人のソロアルバムから。3枚とも、高校生の頃に聴きはじめたアメリカのSSWを彷彿させる懐かしさを感じさせられた。何か、オジサンのデリケートな部分をくすぐられた思いがしました。『Live From Alabama』に Neil Young の「Like a Hurricane」。これは、やられました。
13:  笹野 恒夫  神奈川県  58歳  http://homepage2.nifty.com/cypressave/
 v.a. 『Sweet Inspiration: the Songs of Dan Penn and Spooner Oldham』 (2011 ace)
 BOX 『Mighty Rose』  (2012 Universal)
 Townes Van Zandt 『The Late Great Townes Van Zandt 』 (1972 Tomato / LP)
近頃は新譜を聴く機会が少なくなっているのですが^^
ヴァン・ザントのアルバムは年末に入手、ようやく聴くことができました。
14:  高橋 俊博  東京都  
 1. The Sundowners 「Hummingbird」 (EP)
彼らのデビューシングル。昨年前半にネットで見つけて以来、デビューを心待ちにしていたバンドです。今時こんなに12弦ギターを多用するグループがいたなんて驚きです。フォークロック、サイケデリック、そして60年代末のウエストコーストのサウンドを漂わせながらも、単なるカヴァーに終わらずに現代との接点をキチンと作り上げている英国のバンド。注目してます。
 2. Bertolf 『Bertolf』
オランダで活躍するミュージシャンの3枚目のアルバム。とにかく徹頭徹尾ポップです。とは言え、キラキラしただけでなく捩れた部分や音の苦味みたいなものがアルバムに深みを持たせる役目を担ってます。シンガーソングライター的な佇まいも持ち合わせているなかなかの才人。ジャケットはかなり損しているような気がしますが(笑)。本人はこの写真よりもほんの少しだけ男前です。
 3. The Wallflowers 『Glad All Over』
活動再開1枚目。Jakob Dylan の曲はバンドサウンドが合っているのだと再確認させてくれたアルバムです。過去2枚のソロも質の高いものでしたが、盟友 Rami Jaffeeの奏でるキーボードに導かれて生まれる Wallflowers の音こそが、彼の曲・声の魅力を最大限に引き出してくれる唯一無二のものだとあらためて感じました。若干、時代に沿おうとしたアレンジの曲があり、それが散漫な感じを与えていますが、全体的には良いアルバムだと思います。ただ<佳作>レベルなので、次は2ndなみの名作を期待したいです。
15:  Tak. “SPIKE”  岡山県  50歳
【女性ヴォーカル編】 今年はこの3人の女性ヴォーカルにやられました。
 1. Kelly Hogan 『I Like to Keep Myself in Pain』
 2. Sara Watkins 『Sun Midnight Sun』
 3. Lisa Hannigan 『Passenger』
3人とも、自分のベースとなる音楽のカテゴリーはあるのでしょうが、その垣根を軽~く超えてしまうバラエティに富んだ内容のアルバムだったような気がします。そして、何よりも「声」がそれぞれに魅力的でしたね。
【トリビュート・コンピレーション編】 私にとっての「超豪華アーティスト」ばかりの競演がありがたかったです。
 1. v.a. 『This One's for Him : A Tribute for Guy Clark』
 2. v.a. 『Quiet About It : A Tribute to Jesse Winchester』
 3. Paul Carrack 『Collected』
1、2 については、お恥ずかしいことに、トリビュートされるアーティストの曲をほとんど知らないで聴きました。それが年間ベストになるということは、いかに楽曲のqualityが高いか、ということなのでしょうね。それと参加アーティストのqualityも、ですかね。3は、他の方には申し訳ありませんが、私にとってのかけがえのないアーティストのベスト盤ですので…無条件で選出です。
16:  立見 伸一郎  東京都  51歳
 1. ボブ・ディラン 『テンペスト』 (Sony Music SICP3663)
 2. Bob Dylan 「Duquesne Whistle」 (7"single) (Columbia 88765 405337)
 3. Bob Dylan 『L'explosion Rock 61-66』 (Sony Music 88691944942)
2012年は御大デビュー50周年だった割にはあえていつも通りツアー中心の活動だったが、その中でも新譜『テンペスト』の発売は嬉しい知らせで、オイラ的には各国盤やプロモ、グッズとこれまたいつも通りの蒐集。シングル盤はB面が初出音源の「Meet Me In The Morning」、これは2013年発売ブートレック・シリーズに収録の噂。3のフランス盤限定2CDは10枚の生写真付きでこれも13年UKやドイツで再発の噂。2013年も健康に留意しながらボブ蒐集道まっしぐら(^○^)
17:  土橋 博雄  東京都  55歳
忌野清志郎ではありませんが、確実に「世の中が悪くなっていく」今日この頃、僕たちはジョン・レノンの初心に立ち戻って声をあげ続けねばなりません。さて、そんな2012年はアルバム3枚に絞り込めなかったので、アーティスト名を列挙させてください。
 Neil Young
アルバム『Americana』」および『Psychedelic Pill』」、自伝「Waging Heavy Peace」、そしてDVD「Neil Young Journeys」。久々のクレイジー・ホースとの終わりなき旅路に痺れます。これらの作品が2012年に一挙に発表されたのは奇跡としか言いようがありません。内容的にすべてシンクロしており、ミステリアスなニール・ヤングという人の純粋な内面(ハート・オブ・ゴールド)を窺い知ることができます。長年のニール・ヤング・フリークにとっては正に夢のような体験…
 あがた森魚
アルバム『女と男のいる舗道』および『ぐすぺり幼年期』。あがた森魚の近作には瞠目すべきものがあります。特にデビュー40周年を迎えた2012年の活動は圧倒的でした。5月の日比谷公会堂では再結成したムーンライダーズを従えての演奏が印象に残っています。年末年始はネモ船長に想いを馳せつつ、汲めど尽きせぬ芳醇なるあがたワールドに浸っています。
 Van Morrison
アルバム『Born To Sing: No Plan B』。そもそもはヴァンをきっかけに聴き始めたチーフタンズの来日に際し、ヴァンと彼らとの素晴らしい共演の数々に親しんでいた日々に届いた御本家の新譜は、燻し銀の技が冴え渡る名盤です。繰り返し聴いて全く飽くことを知りません。掛け値なしの文字通りノー・プラン・B!
18:  中島 一男 (kofn)  千葉県  47歳  http://ameblo.jp/kofn/
 Bob Dylan 『Tempest』
 Esperanza Spalding 『Radio Music Society』
 小泉今日子 『Koizumi Chansonnier』
新旧和洋ジャンル関係なく何でも楽しく聴いた一年でしたが、ながら聴きが多くちゃんと聴けてなかったかもしれないと思うのが反省点です。そんな中で新作ではこの3枚が特に印象に残りました。ボブ・ディランの声と楽曲の強さ、エスペランサの煌めく天才、小泉今日子の多彩な歌を演じる女優ぶり。
19:  NOAH 
 1. BB.King 『Live at Royal Albert Hall』
人生の目標!87歳に成ったらこうで有りたい。並んでる皆さんも理屈なしに楽しい。
これがブルースだと、難しいこと抜きで楽しめました。
 2. The Neville Brothers 『Authorized Bootleg: Warfield Theatre, San Francisco 』
震災後、東北の地にに立ち、なぜかニユーオールリンズを想う。きつかけは、このバンドから始まり、ミーターズ、Dr.John、アラントゥーサンとずんずん沼の深みにはまり、脱け出せない。かの地で復興した彼等に勇気をもらう。
 3. Motoharu Sano 『30th Anniversary Tour: All Flowers in Time』
三十年以上聴き続け、歌い続け、励まされ、裏切られ、それでも追い続けてきて本当に良かった。そんなアーティストが日本にいる。誇りだ。DVDには、小尾隆氏がそんな僕らの声を代弁してくれたかのような素晴らしいライナーがプレゼントされた。配信された音源だけ聴くとまた、違う景色がみえる。春に発表される新作を季節と共に待つ。
20:   Nori  静岡  55歳
 Mark Knopfler 『Privateering』
 Bonnie Raitt 『Slipstream』
 Bob Dylan 『Tempest』
今年良く聞いていた3枚です。3人とも年相応以上に格好よく、そしてますます若くなっている感じです。特にディランは70歳を過ぎてまだまだ創作意欲が衰えず作品がどんどん湧き出てくる感じがします。この3人のような年の取り方をしたいと思った年でした。
21:  福田 秀貴  東京都  40代
 Neil Young with Crazy Horse  『Psychedelic Pill』
 The Kinks 『At the BBC』
 Dan Penn 『The Fame Recordings』
2012年はCDを殆ど買わない年でしたが、その中でも特に気に入って聞いたものです。
22:  藤本 国彦  東京都
 ポール・マッカートニー 『キス・オン・ザ・ボトム』
 ボブ・ディラン 『テンペスト』
 カーネーション 『SWEET ROMANCE』
ニール・ヤングやドクター・ジョンやグレン・グールドを含め、「透き通っていない声」に惹き付けられた1年でした。

23:  真紀  東京都
 1. The Beach Boys 『That's Why God Made The Radio』
昨年一番聴いたアルバムで、断トツのNo.1です。美しいハーモニー、心躍るメロディ、そして優しくて温かくて。このアルバムを聴くたびに、胸がときめきました。後追い組の私にとって、オンタイムで、彼らのこんなにも素晴らしいアルバムを聴くことができるなんて、とても幸せです。
 2. Dan Penn 『The Fame Recordings』
Danのソングライターとしての素晴らしさはもちろん知っていましたが、『Nobody's Fool 』を初めて聴いた時から、アーティストとしての彼に夢中になってしまった私。このアルバムは、Danがアーティストしても、若い頃からこんなにもかっこ良く、渋く、才能にあふれていたのだと改めて知ることができた1枚。ソロアーティスト名義アルバムが少ないので、リリースされた嬉しさもあり、ランクインさせてもらいました。
 3. Trouble Boys 『Bad Trouble』
このバンドのことを詳しくはわからないのですが…このアルバムにBilly Bremnerが参加しているということで聴いてみました。おそらくBillyがメインボーカルをとっていると思われ、ROCKPILEっぽい。軽快で楽しく、元気いっぱいのアルバムです。ROCKPILE再結成の願いを込めて、少々強引にランクイン。Billyの来日公演が中止となってしまったのはとても残念でした。
24:  松波 宗義  東京都  60代
 1. Tommy Flanders 『The Moonstone』
 2. Gary Ogan & Bill Lamb 『Portland』
 3. Bordersong 『Morning』
今年もこだわりの70年代アナログ盤を探求し続けてきました。1. 2.はもう言うまでもない名盤ですが、やっと手に入れ聴きました。これは本当に素晴らしい内容ですね!3.はカナダの無名の二人組のフォーク/カントリー・ロックですが(ジャケ買いでしたが、)こちらは拾い物の一枚でした
25:  Mayumi Abe  東京都  https://www.facebook.com/heartbreakers.jp
 The Wallflowers 『Glad All Over』 (Columbia Records)
 Lindsey Buckingham  『One Man Show』 (iTunes)
音楽と接する時間が主に通勤中と残業中…という恥ずかしい状況でしたが、そんな中にも音楽が存在していることは重要だと感じていました。よって、新譜で購入したのは2枚だけ(実のところ1つは盤ではありません)。どちらも最良とはいきませんでしたが、まだまだ次に期待を寄せています。
26:  水谷 友厚  愛知県  36才
 1. ビーチ・ボーイズ 『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ』 (TOCP-71311)
 2. ジェフ・リン 『ロング・ウェイヴ』 (MICP-30034)
 3. 南波志帆 『乙女失格。』 (PCCA-03714)
 4. ドナルド・フェイゲン 『サンケン・コンドズ』 (WPCR-14718)
 5. Tomato n' Pine 『PS4U』 (SRCL-8035・8036)
3枚に絞れなかったので、5枚で。2012年は、海外ベテラン勢の久々の新譜が、どれも期待をはるかに上回る作品で嬉しかった。国内では、南波志帆やトマパイなど、若手女性アーティストの楽曲の素晴らしさが光った。2013年も素敵な音楽との出会いに期待!
27:  吉成 伸幸  東京都
 Donald Fagen 『Sunken Condos』
 Kenny Rankin 『A Song For You』
 Chet Baker 『Baker's Holiday』
新しいところで聞いてたのは Donald Fagen 『Sunken Condos』だけど、なぜか Kenny Rankin 『A Song For You』なんて10年前のアルバムも頻繁に聴いていた作品のひとつ。と、この辺からずっと昔にさかのぼって Chet Baker 『Baker's Holiday』とか聴いていたら Sgt. Tsugei's Only One Man Band のおかげでまたまた Beatles を片っ端から聞いてみたり・・・結果ベスト3になってないですねぇ、すみません。
また、ずいぶんと長い間、聴くたびに新しい発見があったBen Sidran 『Dylan Different』も頻繁に聞いていた1枚でしたが、年末ギリギリのところで新譜 Ben Sidran 『Don't Cry For No Hipster』を入手したおかげで年末から新年にかけてはかなりへヴィー・ローテーションでした。
28:  天辰 保文  千葉県  63歳  http://incahoots.exblog.jp/
 ビーチ・ボーイズ 『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ~』
 v.a. 『Chimes of Freedom: The Songs of Bob Dylan』
 Bill Fay 『Life Is People』
2012年は、仕事面でも、私生活でもいろんなことがあり、それにともなって音楽もよく聴いた。その中の3枚です。41年ぶりにあたるビル・フェイの新作は、年末にかけてしみじみと聴いた。ウィルコとの交流の一端も。
ボブ・ディランやニール・ヤングやブルース・スプリングスティーンのそれぞれの新作も、アラバマ・シェイクスやブラック・キーズのような意気の良いのも大好きでした。そして、改めて思うのは、音楽の力と、これ見よがしな音楽より、何処か胸が切なくなって、気づいたら幾度となく聴きかえしていたという、そういう音楽の魅力をちゃんと語れるようになりたい… ということ。

今回は、この企画の告知が遅れてしまいました。ごめんなさい。タイミングこそ逸したものの、これをやらないと新しい年を迎えられないし、みなさんのBEST3は、ぼくにとって、遠く離れた友人やまだ見知らぬ友人たちとの大切な便りみたいなものですから、お休みにしようなどとは一切思いませんでした。そして、やはり、やってよかった。常連のかたの便りも、新しいかたとの出会いも、嬉しいものばかりです。正月休みを利用して折角CDの整理をしたばかりなのに、また増える…。参加してくださったみなさん、ありがとうございました。改めて、今年も宜しくお願いします。

(1月14日、天辰保文)