Liam's Page

天辰家の猫 リアムのひとりごと * その 19

早くも2月になってしまった。新年あけてからの一ヶ月はなぜかいつもあっという間に過ぎていく。我が家でも、旅行に行くわけでも、特別なことがあるわけでもない普段どおりのお正月が過ぎた。

ご主人様は寒中見舞いになりかねない年賀状の返事書きに追われながら、「年明けでよろしく」といわれていた年末からの仕事に追われていたかと思ったら、毎年のことながら風邪にかかって寝込む始末。大好きな釣りはもちろんのこと、気づいたら初詣にさえろくに行ってないよ、とぼやいている。

毎年毎年、一年が経つのが速くなるような気がするなぁ、と。
毎日の生活の中でも、そんなことの連続のようだ。
「え、あれからもう一週間経ったの?!」
夕食時、何気なくつけているテレビの番組にご主人様が反応する。
「『田舎に泊まろう』って、ついこの間やってなかったっけ?」
そう、その‘この間’がもう一週間前なのだ。
それがいつしか「もう一ヶ月?」「もう三ヶ月?」「半年経ったの?!」となり、気づくと「一年が経つのは速いなぁ」になってしまうわけだ。

前にも書いたが、ぼくたち猫は人間よりもずっと速く年をとってしまう。ご主人様は一週間で驚いているかもしれないが、ぼくなんて一日の速さに毎日驚かされているんだ。といっても、ぼくの場合、一日のほとんどを寝て過ごしているようなもので、それがご主人様には羨ましくてしかたがないらしい。
「リアムのやつ、また寝てるよ」「起きて飯食ってるか、寝てるか、そのどちらかだな」
ご主人様の羨望のまなざしを受けながら、ぼくもぼくなりの短い一日を今日も過ごしている。
そしてご主人様は、といえば、今日も時間と追っかけっこ。最近はすっかり追い越されたまんまで、一周遅れ、なんてこともしょっちゅうみたいだけどね。

このホームページが始まってからも毎月がそんなことの繰り返しだ。月一回の更新時になるとご主人様は決まって驚きの声をあげている。
「ええ、もう一ヶ月~!?」
その時は、時間よ、止まってくれと、真剣に思っているみたいだ。
今年も一ヶ月にいっぺんはご主人様の驚く声が聞こえてきそうだ。

そんなご主人様ともども、ぼくのページも引き続き、よろしくお願いします。
(遅くなりましたが新年のごあいさつでした。)
(2006. 2)