Liam's Page

天辰家の猫 リアムのひとりごと * その 18

みなさん、こんにちは。前回に続き、天辰家の引越大騒動レポートです。
 4月 X日 引越当日。
朝の9時、約束どおりに引越屋のお兄さんたちがやってきた。ご主人様曰く「たまたまこの家の担当になった彼らは運が悪かった、ということになるな」。そう、我が家の荷物の大半は仕事部屋を占拠していたCDや本といった重たいものばかりなのだ。「ものすごく重いからね、気をつけてね」引越屋のお兄さんたちを気遣うご主人様。「いえいえ、慣れてますからぁ。大丈夫っすよ~」と最初は笑顔だったお兄さんたちも、運んでも運んでも減る気がしないダンボールの多さと重たさに、苦笑い→無言→ひたすら箱を運び続ける、という図式に。「ごめんね~」ご主人様はすごく申し訳なさそう。

なんとかすべての荷物がトラックに乗せられ、あとは一路新居へ。あ、ちなみにこの間、ぼくはずっとケージの中に入れられて、部屋のかたすみでみんなの様子を見守っていました。

午後、昼食をとりおえ、気合を入れたお兄さんたちが荷物をおろしはじめた。午前中は4人だけだったが、午後はヘルプの2人が加わって計6名に。「おまえ、4箱か!?やるなぁ」「3箱が限界だよ、俺は!」「よぉし、5箱いってみるか?!」 どうやら、あの重たいCD入りダンボールを同時に何箱運べるか、競い合っているようなんだ。恐るべし、引越屋のプロたち。

午後4時、どうにかすべての荷物が新しい家に収まった。「いやぁ、疲れたなぁ、もう。」はたで見ているだけで、実際は何も運んでいないご主人様だが、疲れることには違いはないよね。そんなわけで夜は出前のお寿司とビールで乾杯。ぼくはまだ慣れない環境に戸惑い気味。大好物のお寿司もパスしてベッドでおとなしくしていたら、ご主人様に心配された。
手が交差
うつらうつら
 4月 X日 引越 1週間後。 ちょっと不安げ
普通だったら、引越のドタバタもひと段落していそうなものだけど、今回の引越はちょっと特別。ご主人様の家族だけでなく、近くに住んでいたおじいちゃんも引越してくることになっているので、あいかわらずダンボールと格闘する日々は続いている。というのも、おじいちゃんの家にもご主人様のレコードが ウン万枚くらい埃をかぶっていたからだ。もっと時間をかけて整理をして、処分をするものはする、あとは喜んでくれる人にもらってもらえばよかった、と悔やんでみてももう時間が足りず、かなりの量を処分することに(ごめんね、Tさん)。

もう数週間、こんなことばかりしているので、さすがにダンボールに箱詰めする手つきも慣れたもの。何箱も積み上げた台車を押す姿もさまになってきて、引越屋ともツーカーの仲だ。そんなこんなでなんとか2回目の引越も無事終了。今日からはおじいちゃんが家族に加わった。
 4月 X日 ~ 5月 引越 2週間後。
引越後、初の連休ということもあって、このGWは来客ラッシュだった。仲の良いお友達、親戚が次々と遊びにきてくれたので、昼間からシャンパンやワインで「引越おめでとう。とりあえずカンパ~イ!」 なんていう日が毎日続いた。「一日中酒盛りで、これじゃまるで正月みたいだな」とご主人様。
「というかゴールデンウィークに海外旅行でもしたと思えばいいか?行きの飛行機の中で飲み、旅先のレストランで飲み、ホテルに戻ってきて飲み・・・結局ずっと飲んでるわけだから。」
なんか違う気もするけど、ま、いいか。
 5月 X日 引越から 1ヶ月。 新しい仕事場、になるはずの部屋
ほとんどの荷物が片付いて家らしくなり、大体の間取りも頭に入った。あそこのあの角を曲がって、あの山を飛び越えた辺りにご飯があって、トイレはそこからX歩いったところ。ふむふむ。午前中はあの窓辺のあそこが一番あったかそうだな。午後からはこっちの部屋に移動して、夜寝るのは・・・

そんなぼくにもまだ足を踏み入れられない部屋が一つだけある。そう、ご主人様の仕事部屋(になるはずの部屋)だ。引越から1ヶ月近く経つけれど、まだダンボールが積まれたままで、片付く気配がない。
不便じゃないのかな?と思うのは素人考えで、こんな半ダンボール開封状態でも、どこにどのCDがあるのか大体わかるというから、不思議というか、長年の勘はすごいというか。変に気をきかせて片付けたりすると怒られるから、と家族も手をつけようとしない。あとは本人がやる気を出して整理するのを気長に待つしかない、と半ばあきらめ顔。
ぼくも早くあの部屋を探検に行きたいなぁと興味はあるのだけど、まだ入り込む勇気が出せずにいる。
(次回に続く・・・か?!)
(2006. 5)