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天辰家の猫 リアムのひとりごと * その 18

気づくと今年もあと一ヶ月。いろんなことがあったけど、終わってしまえばあっという間の一年だった。 この時期のご主人様は「ねんまつしんこう」とやらで、カレンダーとにらめっこしながら仕事の毎日。 で、ぼくはといえば、大好きな暖房の前から離れられず、今日もうとうと。 以前にご紹介したご主人様、自慢料理のレパートリーがなかなか好評だったので、今回はパート2、こだわりのB級グルメレシピを公開するね。
まずはご主人様の大好物のうどん。
基本的に西の出身のご主人様にとって、うどんのつゆはぜったい薄味だ。30年以上前になるが、初めて東京に出てきて食べたうどんのあまりのつゆの濃さにはびっくりしたらしい。そんなわけで一番好きなのが関西風きつねうどん。
そしてもうひとつ、思い出の味が‘とろろ昆布うどん’だ。温かいうどんにかまぼこやちくわと青ねぎ、トッピングにとろろ昆布をこんもりと。食べ盛りの高校生だった頃、学校帰り、近くのうどんやで友達と毎日のように食べていたのが、このとろろ昆布入りうどんだったそうだ。詰襟の学ランに坊主頭のアマタツ少年がうどんをすすっている姿、想像したりして!ちなみに、とろろを加えたアレンジ版‘とろとろ昆布うどん’もおいしいぞ。

続いては焼きそば~。
普段は豚肉、きゃべつ、冷蔵庫にあった残り野菜などを入れるのが焼きそばの定番だけど、ご主人様が昔、お好み焼きやでよく食べていた焼きそばはすごくシンプル。中に入れる具はもやしだけ。炒めた麺をお皿に盛り付けたら、別に作っておいた半熟の目玉焼きをのせる。たっぷりの紅生姜は味のポイントになるので忘れずにね。
たまごをくずしながら食べるソース焼きそばはどこか昔懐かしい味がする。ちょいこげのソースと黄身がからまって、う~ん、うまい!ぺろりと完食し、満足そうなご主人様の顔はまるで子供に戻ったみたいだ。

最後はみそ汁。
朝はやっぱみそ汁だよなぁ、というご主人様がたまに食べたくなるのが、子供の頃、よく作ってもらったそうめん入りのみそ汁だ。暑かった夏、大活躍したそうめん。温めて食べても今の季節、おいしいんだよね。好みの具入りのだしにみそを溶き、そうめんをふたつみっつに折って入れ、ひと煮立ちさせてできあがり。ちなみに今日の具はだいこんでした。超スピード料理だけど、ツルッとしたのどごしで、食欲がないとき、お酒を飲んだ翌朝には特におすすめだよ。

またご主人様が台所でガタゴトとやっている。さあ、今日は何ができるのかな?
(2005. 12)