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天辰家の猫 リアムのひとりごと * その 28

こんにちは。ちょっとごぶさたしているうちに、すっかり季節が変わってしまいましたね。こういう肌寒い季節が猫の僕は大の苦手。

それはご主人様も一緒で、暑いのはがまんできるけど、寒いのは苦手みたいです。最近はこんな風に寝ているご主人様のベッドの上で僕も寝ています。

(布団の下ではご主人様おやすみ中!)
毎年、今くらいの時期から、我が家の食卓にはこの土鍋がよく登場するようになります。

鍋が大好きで、お客さんが多い家なので、どんな鍋にでもあうのを買ったということらしいんだけど、どお?でっかい鍋でしょう?
小さい頃から、食事のテーブルの上にだけは乗っちゃだめ、ときびしく育てられたお行儀のよい僕ですが(えへん!) たまにすご~くおいしそうなお刺身とかの匂いがする時と、思わずテーブルの上を確認したくなっちゃう。

でもね、この鍋が乗ってる時は「危ないからダメ!」とテーブルの近くにも近づかせてもらえない。
だから最近では「今夜も鍋か」とわかると、早々とあきらめて退散するようなった。

ま、しかたがないことなんだけど、僕だけ仲間外れにされてるみたいで、ちょっとくやしい。
今夜の鍋は鶏の水炊きらしい。 
キャベツ、ゴボウ、豆もやし、とうふ、きのこもたっぷり。
ゴボウはおいしい出汁が出るから、ウチの鍋には絶対入る野菜の一つ。
それ以外はなんでもOK。決して難しいことを言う鍋奉行じゃないんだよ、ご主人様は。
でもひとつだけこだわりがあるみたいで、前にも書いたとおり、案外、料理が得意なご主人様。「最後は雑炊にしよっか?」となると、これだけは必ず率先して自分で作りたがる。

残った具をすくって鍋をきれいにして、旨味がたっぷり出た出汁を小さな土鍋に移し変え、ご飯を投入。
あとはタイミングを見計らって卵を溶きいれ、ひと煮たちさせ、火を消し、青葱をパパッ。

「どうだ、うまそうだろう、僕の作る雑炊は!」と自慢するだけあって、たしかにおいしそーだ。猫舌の僕には食べられないけど。  
そんなわけで今夜もそろそろ鍋が終わる頃だ。
ほら、雑炊奉行のご主人様がソワソワし始めたぞ(笑)。
(2007. 10)