1 赤谷 隆一 インド、デリー(2008年7月より単身赴任中) 59歳
* バディ・ガイ 『ボーン・トゥ・プレイ・ギター』
先輩を敬愛するしかありません。心にグサッとくる歌とギターです。特にM・ウオーターズとB・B・キングのことを歌った曲が泣けます。
* ジョージ・ベンソン 『アイ・ガット・ア・ウーマン・アンド・セイム・ブルース』
この地で見つけたCTI での69年の作。勿論ブルージーなブルースも感じるものがあるのですが、ニルソン「彼女なしでは」とアソシエイション「さよならコロンバス」の軽やかさが素敵な風を吹かせます。
* アデル 『25』
こんなエモーショナルな曲群のCDと12月になってから出会えて言うことありません。ああ俺も我慢ばかりしていちゃだめだな。
基本的にここの地で買えたCDを選んでいるので日本で買えたヴァン・モリスンやロスロボ、御免なさい。7年もここにいるなんて思ってもいませんでしたが運命には抗いません。でもこの地のPM2.5のひどさだけは言い続けるぞ。日本や各地の皆様、どうぞお元気で。それぞれのところで少しずつ進んで行きましょうね。
2 伊東 潔 千葉県我孫子市 60歳
雑事に追われて、音楽に集中する時間が持てなくって、いかに音楽に集中するかが私の最近の音楽に対する命題というと大げさかもしれませんが、それを日々感じています。なるべく新しいものにも目を配り、ヒット・チャートを見たり、少しでも最新の洋楽の香りを身の回りに漂わせていたいと思うんですが。そのような日々の音楽環境、狭い音楽視聴の中で、今年、よく聴いてアルバムの中の3枚を選びました。順位は関係ありません。
1. Meghan Trainor 『Title』
来日公演まで足を運んだアメリカの新人女性歌手のメジャーデビューアルバム。オールディーズのテイストをちりばめながら、軽快に歌う彼女の歌唱にほれぼれしました。
2. Tori Kelly 『Unbreakable Smile』
オーディション番組から出てきた女性歌手。ポップス歌手とアコース ティック・ギターを弾きながらSSWの両面を兼ね備えた魅力がデビューアルバムながらうまく作られています。そう、前述の Meghan Trainor と Tori Kelly は、今年度のグラミー賞の最優秀新人賞にノミネートされています。二人のファンとしてうれしい限りです。
3. 佐野元春&コヨーテバンド 『ブラッド・ムーン』
お恥かしながら、初めて佐野元春さんのアルバムを聴きました。メッセージの強い歌詞とバラエティなサウンド、そして佐野さんのヴォーカルがとても塩梅よくまとめられているのがよかったですね。
他では、Charlie Wilsonの『Forever Charlie』、JamesTaylorの『Before This World』、Kelsea Balleriniの『The First Time』、D’angelo And The Vanguardの『Black Messiah』、ミムラス内藤彰子の『Fragment And Waves』などもよく聴きました。また、番外編では、Ariana Grandeの『Focus』、星野みちるの『夏なんだし』などもよく聴きました。また年末になり、Chris Brown、R.Kellyの新作がリリースされましたが、除外しました。
3 大浜 稔 三鷹市 58歳
* Van Morrison 『Duets: Re-Working The Catalogue』
* Brian Wilson 『No Pier Pressure』
* Don Henley 『Cass County』
今年も安定したモノしか聴いてないかな…
4 小尾 隆 東京都 57歳 http://obinland.exblog.jp/
1. 佐野元春&ザ・コヨーテ・バンド 『Blood Moon』
2. 木下弦二 『Natural Fool』
3. Fotheringay 『Nothing More』
樹木の緑が空へと伸びてゆく春から、すっかり枯れ木となる冬まであっという間の一年でした。新たに得たものがある一方で、幾つかすり減っていった自分を感じることもありました。上記の3枚(フォザリンゲイのみ70年に発表されたアルバムの拡大版)は、そんな日々に寄り添ってくれたかけがえのない言葉と音でした。
5 川勝 敏弘 群馬県 56歳
1. Van Morrison 『Duets: Re-Working The Catalogue』
2. James Taylor 『Before This World』
3. Don Henley 『Cass County』
よく聴いた3枚です。他にはキース・リチャーズ、ボズ・スキャッグス、アラバマ・シェイクスなどが印象に残っています。
70年代によく聴いたSSWの40年ぶりの復活作品も何枚かありました。エリック・カズ、ジョエル・ゾス、キンキー・フリードマン、ドニー・フリッツなどの声が聴けてよかったです。
BOXものではディランの『ザ・カッティング・エッジ1965-1966』に尽きますね。ブートレッグ・シリーズ第12弾、絶頂期の音源には新たな発見もあり楽しめました。
6 川田 寿夫 東京都 56歳
1. Donnie Fritts 『Oh My Goodness』 (SINGLE LOCK RECORDS/CD/LP)
ドニー自身が「我が人生における最重要作」と位置付けている入魂のアルバムで、全曲捨て曲無しの名作。末永く聞ける確かな1枚。
2. J Michael Henderson + Friends 『Lost & Found Sessions Volume 1』 (JMH RECORDS/CD)
1976年のファースト・アルバム『トゥ・メイク・ザ・ナイト・コンプリート』で知られるJ マイケル・ヘンダーソンの1973年のデモ音源。メロウなシンガー・ソングライター作品から、プリAOR、カントリー・ロックまで全曲オリジナル作品とは信じがたいほどクオリティーの高い内容です。
3. Jorma Kaukonen 『Ain’t In No Hurry』 (Red House Records/CD/LP)
アメリカン・ルーツ・ミュージック、ルーツ・ロック、ブルースのフレイバーをブレンドしたいぶし銀の内容で自分にとって鉄板の1枚。
今年も素晴らしい音楽と数多く出会うことができました。2016年も新たな出会いに期待しています。
7 キーノ (こと 木下康之) 東京都 57歳 http://green.ap.teacup.com/kino1958/
- 新譜編 -
1. Glen Hansard 『Didn’t He Ramble』
音楽としてはボーカルの力を重視して聴くタイプであり、この人の歌力には一目置いてきた。アイリッシュの代表がいつまでも VanやBono であり続ける必要もなし。世代交代に期待大。 「Her Mercy」がたまらない。今年はカバーEPも出したが、これも素敵なアルバムでした。
2. Watkins Family Hour 『Watkins Family Hour』
L.A.のラーゴを根城に月例LIVEをしていたお遊びセションがアルバムとして結実。名うてのプレーヤー揃いであり、カバーであっても垢まみれな感もなくフレッシュ。いつかは彼らのLIVEをラーゴで観たいものです。
3. The McCrary Sisters 『Let’s Go』
満を持して Buddy Miller のプロデュースでアルバム・リリース。2年前に Nashville のAMFで観た時から出る出ると言われていて、やっと出してくれた。 ゴスペル・ソウルとして The Staple Singers 不在の穴を埋めてくれる存在と捉えてます。
- 再発・発掘編 -
1. Sly And The Family Stone 『Live At The Fillmore East October 4th & 5th.1968』
2. Dion 『Recorded Live At Bitter End,August 1971』
3. Pops Staples 『Don’t Lose This』
The Family Stone のトランペッター Cynthia Robinson は今年亡くなってしまいましたが、生前に東京JAZZで彼らの姿が観れて良かったと思い起こしてます。2.は長いキャリアの中で大好きなSSW時代のLIVE。 3.はオヤジが娘 Mavis に「無くすんじゃないぞ」と残した音源を Jeff Tweedy がバックトラックを加えながら世に出した真に遺品。どれも素晴らしき発掘3点。
8. 斉藤 元博 西東京市
1. Los Lobos 『Gate Of Gold』
前評判どおりの期待を裏切らない新作でした。彼らのルーツ音楽と彼らが切り開いてきた先鋭的ロックが究極のバランスと熟成加減でアルバム1枚を構成している。みごとな作品としか言いようがない。
2. Gen Tamura 『Drifting Ship』
ロンサム・ストリングスや中村マリとのセッションで知って以来、この人のスティール・ギターのずっとファンである。近頃はキリンジの正式メンバーとして益々ご活躍だが、2015年、還暦にして初のソロ作をリリース。ミニアルバムだが充分すぎるぐらいの感動をいただいた。
3. Willie Nelson 『Teatro』
ダニエル・ラノワ熱は、彼の著書「ソウル・マイニング」から治まる様子なく。エミルー・ハリスの『Wrecking Ball』のデラックス・エディションでピークに。しかし、最も愛聴してきたウィリー・ネルソンの本作をアナログ盤で聴くことができることになったのが自分にとって2015年の大きな事件であった。
9 齋藤 皓太
年齢のせいにしてはいけないのだけれど、停年を過ぎても変わらぬ多忙さの中で、音楽を聴く時間が減ってきたとい思いがある。その中で比較的聴いた数枚を挙げます。
1. Ron Sexsmith 『Carousel One』
何も変わらないことへの安心感。前作の虚無性より曲調の明るさが救いだった。ライブも素晴らしかった。
2. Van Morrison 『Duets: Re-Working The Catalogue』
こんなに素直に嬉しいVANの盤は久しぶりだ。大家然としていないのがとても良い。
3. Mark Knopfler 『Tracker』
これも変わらぬ歌心。こういうのばかり反応するのはやはり年齢のせいか。
4. Donnie Fritts 『Oh My Goodness』
新盤が出るだけで有難いのだけど、ちょっと重すぎるかな、この盤。
5. Gurf Morlix 『Eatin’ at Me』
地味でした。滋味だけど。演奏は変わらず素晴らしい。
あとはボズの新盤は結構聴いた。ソニー・ランドレスも悪くなかった。それよりリイシュー・リミックスに楽しませてもらいました。B4、ディラン、スプリングスティーン、みな良かった。意外に最高だったのは Little Villege のライブ盤『Crazy ’bout Automoville』。短命に終わり力を出し切れなかったこの4人組が、こんなに凄かったんだって再確認。
10 坂下 栄一 東京都江戸川区 58歳
1. Jason Isbell 『Something More Than Free』
この人のアルバムは毎回ハズレがない、通勤時のお供の回数が今年一番多かった。小さなライブハウスで聴いてみたい人だ。
2. Ryan Adams 『1989 – Watermarked』
どんな曲でも Ryan 節になってしまうのは凄い。『Ten Songs Live At Carnegie Hall』と迷ったがこちらの企画の方が面白かった。
3. Keith Richards 『Crosseyed Heart』
かっこ良すぎる爺さん、Netflixで配信している「Under The Influence」も面白かった。Stones の新譜を早く聞きたい。
11 笹野 恒夫 神奈川県 61歳 http://cypressave.d.dooo.jp
* Donnie Fritts 『Oh My Goodness』 (2015 Single Lock)
* Bobbie Gentry 『Fancy』 (1970 CAPITOL LP)
* 元ちとせ 『平和元年』 (2015 ariola / Sony)
Georgie Fame とボスのボックス・セットも印象的でしたが、なかなか聴き終わらない^^
12 高橋 俊博 東京都
1. The Sundowners 『The Sundowners』
英国出身のバンド。2011年前半にネットで見つけて以来、アルバム発売を心待ちにしていたバンドです。2012年からEPを発売し続けてきましたが、そのどれもがフォークロック、サイケデリック、そして60年代末のウエストコーストのサウンドを漂わせてています。相変わらずの12弦ギターの多用ぶりも心地よいです。本国ではフェスへの出演やメディアでの好意的な批評で徐々にですが名前が知れはじめていますが日本やアメリカでは全くの無名。次作での世界的なブレイクに期待しています。
2. Watkins Family Hour 『Watkins Family Hour 』
Sean と Sara の Watkins 兄妹がロサンゼルスのLargoで行っていた<Watkins Family Hour>というセッションから派生したユニットのデビューアルバム。キーボードの Benmont Tench をはじめメンバー全員が技術・経験ともに豊富なミュージシャンばかり。その彼らが古いアメリカ音楽の最良のエッセンスを現代的な感覚でアレンジして聞かせてくれます。カヴァー曲のセンスも良く、個人的には Grateful Dead の「Brokedown Palace」はオリジナル以上の出来栄えだと思っています。他にも Lindsey Buckingham 作(Fleetwood Macのアルバムに収録)の「Steal Your Heart Away」も見事なできだと思います。
3. Chapin Sisters 『Today’s Not Yesterday』
気づけばデビューから10年が経つ彼女たち。2013年に発表した Everly Brothers へ捧げた前作『A Date With the Everly Brothers』も良かったですが、5年ぶり3枚目となる今回のオリジナルアルバムは彼女たちの魅力がぎっしり詰まった1枚でした。あまり出自をとやかく言うのは音楽自身と関係ないかもしれませんが、ニューヨークの音楽家の家系に育った2人の作り出すアパラチアンミュージックやカントリーロックは、素朴な中にもどこかオシャレで華やかな雰囲気をまとっています。The Byrds の『Sweetheart of the Rodeo』をイメージさせるジャケットもなかなか。彼女たちも、もう少しだけ売れて多くの方の耳に届いて欲しいと切に願っています。
13 Tak.“SPIKE” 岡山県 53歳
今年は単純に、「聴いた回数が最も多かった3枚」です。
1. Mark Knopfler 『Tracker』
「この人の世界」の、ひとつの到達点と言える内容だった気がします。気持ちよすぎて毎度眠っちゃうんですが…。
2. Dawes 『All Your Favourite Bands』
始めは、前作、前々作に比べてインパクトが弱いかな?と思ったのですが、本作がキャリア・ハイの気がしています。
3. Shawn Colvin 『Uncovered』
ずいぶんベタな選曲だなあ、と思っていたのですが…ハマってしまいました。曲の解釈力が優れている人なのですね。
そして、今年はライヴのベスト3も…
1. I’m With Her
この3人のバランスが絶妙ですね。アルバムが出ていれば、間違いなくナンバーワンでした。
2. John Hiatt
ソロということでややがっかりしていたのですが、ギターもヴォーカルも最高でした。I’m With Her がカヴァーするはずです。
3. Ron Sexsmith
新作は「今年の3枚」の次点です。前回の来日公演と同様、温かみのあるバンドサウンドを楽しみましたが、アンコールの「Peace Train」にグッときましたね。この人、見かけより「骨がある」ように感じました。会社を早退して、大阪までの旅費も考えるとなかなか痛いのですが、その価値は十二分にあるライヴでした。来年は Dawes が見たい!
14 立見 伸一郎 東京都
* ディラン、キャッシュ・アンド・ザ・ナッシュヴィル・キャッツ 『ア・ニュー・ミュージック・シティ』 (SONY MUSIC SICP 4501~2)
ボブはこの2枚組コンピレ集に「アブソリュートリー・スイート・マリー」、「アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト」、「北国の少女(withジョニー・キャッシュ)」と共に、なんとロイド・グリーンのペダル・スティールやチャーリー・ダニエルズのベースをオーバーダブした未発表バージョン「イフ・ノット・フォー・ユー」を収録。この1曲だけで気分はおかわり3杯!
* v.a. 『True Detective: Music From The HBO Series』 (HARVEST 25474332889)
T-Bone BurnettプロデュースのサントラCD、ボブ曲で言えば、例の著作権がらみでここ数年出てる50th anniversaryからでもない、オリジナル『The Freewheelin’ Bob Dylan』からでもない、後にオーバーダブされた、これまた未発表曲バージョン「Rocks And Gravel [Solid Road]」が収録され、ファンでもうっかり見落としがちな1枚。
* ボブ・ディラン 『The Bootleg Series Vol. 12 – Bob Dylan 1965-1966 The Cutting Edge Collector’s Edition”18CD』 (Columbia/Legacy 8887512440211)
ボブ・ファンには最近恒例、年末近くのちょい早めなクリスマス・プレゼントとなる。2枚組も6枚組もあるがここはこの究極18枚組で感動100倍!!パッケージ体裁や付属の写真集含め、何度聞いても新たなる発見があり、決して飽きることのない超重量ボックスだ! 祝!!来日2016!!
15 土橋 博雄 東京都 58歳
昨年と全く同じ書き出しながら(笑)… 2015年も多くの愛聴盤があり大いに迷いましたが、結局以下の3つに絞りました。この他にも、James Taylor、 Neil Young (2枚!)、Van Morrison、Keith Richards、Grateful Deadの50周年企画盤、日本人では佐野元春、CHABOなどをよく聴きました。
1. The Waterboys 『Modern Blues』
偶然ラジオで「I Can See Elvis」を聴いて一発でやられてしまい、アルバムを即購入、勢いでクアトロのライヴにも行ってきました。 David Hood の実にゴキゲンなベースを目の当たりに出来て最高の気分でした。
2. Bob Dylan 『Shadows in the Night』
驚異的な「歌の力」に圧倒されます。買ってから実に良く聴き返しますし、その度に感動します。Dylan の選曲のセンスそしてなによりも歌唱力、シンプルな職人たちの珠玉の演奏…、今後も繰り返し聴き直すことでしょう。
3. Donnie Fritts 『Oh My Goodness』
武蔵小山のイヴェントで天辰さんが紹介されており、今まで恥ずかしながら知らなかったのですが、とても良かったので早速アルバムを聴いてしみじみ感動しました。 特に「Errol Flynn」はいわゆる「アメリカン・ニューシネマ」の良質な作品(例えば「ラストショー」のような)のサントラの趣があり、セピア色の映像が浮かんできて、聴く度に涙を禁じ得ません。 Waterboys 同様 David Hood が聴けるのも嬉しいです。
16 筒井 義樹 栃木県 51歳
1. エリック・カズ 『41年目の再会』
2. Donnie Fritts 『Oh My Goodness』
3. Happy Traum 『Just for the Love of It』
めっきりCDを買わなくなり、それどころか音楽誌すらチェックしなくなった2015年、取り残され感を抱きつつも結局こんなアルバム達に慰められた一年でした。
17 中島 一男 (kofn) 愛知県 50歳 http://ameblo.jp/kofn/
* 佐野元春&ザ・コヨーテバンド 『Blood Moon』
* オリジナル・サウンドトラック 『はじまりのうた』
* Kamasi Washington 『The Epic』
『Blood Moon』はコヨーテバンドの3枚の中で最もロック色の濃いアルバムだと思います。言葉がよりシンプルになりポップ度は薄くなってると思いますが、聴くほどに薬が効いてくるようなアルバムです。
『はじまりのうた』は映画を見た後に何度もサウンドトラックを聴きました。映画に結びついてる感動もありますが、曲としてもポップで優れたものが多いと思います。
カマシ・ワシントンはデビュー作3枚組210分の質、量的に圧倒されました。来日してたのにライブを聴きに行けなかったのが悔やまれます。
18 NOAH 東京・浅草
- 国内編 -
* 石橋凌 『Neo Retro Music』
3月のZepp TokyoはARB時代以来の30数年振りでした。衰える事なく、更に前を進む陵さんの姿に力をいただきました。ミニアルバムながら新曲やライブが今を感じる。
* 佐野元春&ザ・コヨーテ・バンド 『Blood Moon』
12月の六本木EX クリスマスは5回目の参加。バンドの力、まとまりがそのままライヴに映る素晴らしいステージ。「優しい雨」が演奏されたとき、これは佐野元春からの挑戦状だと受け取りました。
* 仲井戸麗市 『CHABO』
9月、雨の中の渋谷公会堂を恐らく一生忘れられないだろう。開演前に手に入れ、まるでお土産のように持ち帰り、以降毎日聞いています。久々のソロアルバム。熟成されたお酒のような。あの夜のステージそのまま。あの頃からまさに今のchaboさんそのものでした。
- 国外編 -
* Keith Richards 『Crosseyed Heart』
毎年届けられるストーンズの過去の音源やライヴもとても嬉しいプレゼントだけれど、これは格別です。まさに親方健在!な一枚、一曲目からもはやブルースマン・ヒューバートやジョンリーやゲイトマウスの域に近づいて来たなと思わせられました。今年待ちこがれるバンドのアルバムにも期待です。
* Darlene Love 『Iintroducing』
こういう往年のシンガーの新譜を出す、アメリカはやはり深く広い、プロデユースがマイアミとくればはずしはなし。ビルメドレーの登場やriverを歌うなど今のスペクター再現のような豪華な一枚、コステロ作の2曲目がアルバムを表している。さわやかです。
* Don Henley 『Cass County』
アメリカ人にとってカントリー音楽とはなんだろう?2013年にナッシュヴィルへ行った時に感じました。未だ答えは明確には解りませんがこのアルバムを聞いてDonの久々の歌声を聴いたら少し理解出来たようです。
19 パイン・ヤング 埼玉県
1. 仲井戸麗市 『CHABO』
2. ニール・ヤング+ プロミス・オブ・ザ・リアル 『ザ・モンサント・イヤーズ』
3. ボブ・ディラン 『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』
私の大好きなミュージシャン3人が、3人ともニューアルバムを発表した貴重な年でした。どの作品も、そのミュージシャンの「今現在」を感じさせる内容で、最高の「ロック」を聞かせてくれました。
20 福田 秀貴 東京都 47歳
1. Keith Richards 『Crosseyed Heart』
2. Dr. Feelgood 『Adventures At The BBC』
3. 仲井戸麗市 『CHABO』
今年後半は1, 3と自分の意志で音楽を聴くようになって以来のヒーロー2人が立て続けに新譜を出してくれたっていうだけで十分な1年でした。
21 福原 隆平 新潟県 38歳 https://twitter.com/hyakuken
1. ClariS 『SINGLE BEST 1st』
十代の女の子2人組のベスト盤。5年に渡りアニメ作品等の物語を支える真摯さが瑞々しい歌声に溢れ、その清々しさとエネルギーに心洗われ力が湧き、背筋が伸びる思いでした。
2. 山田稔明 『the loved one』
ゴメス・ザ・ヒットマンのメンバーの新作。大切な存在への思いが歌声や旋律、音のひとつひとつに宿り、聴く度に心暖まり少し切なくなりました。
3. 長谷川きよし 『心震える時』
1969年デビューのシンガーソングライターの新作。心に深くしみわたる歌声に年を重ね、キャリアを重ねてゆく素晴らしさを感じました。
- 以下次点(順不同)-
Keith Richards 『Crosseyed Heart』、James Taylor 『Before This World』、Squeeze『Cradle to the Grave』、 Brian Wilson 『No Pier Pressure』、 HK&Les Saltimbanks 『Rallumeurs d’Etoiles』、Faada Freddy 『Gospel Journey』、玉置浩二 『LIVE 旭川公会堂』、The Chess 『太陽を追いかけて』、安田寿之 『Nameless God’s Blue』、Suppa Micro Pamchopp 『1995』
アルバム以外のトピックスとしては、曲単位でアイドルアニメ(ゲーム)関連の楽曲を集中的に聴きました。シンプルなテーマに対する音楽作品として、健全な意味で競争と協同が両立しているからこそ生まれるサービス精神と説得力が印象に残りました。
例年以上に沢山のアルバムを聴いた一年でした。その中にはこちらのサイトが縁で出会ったものも多数ありました。ありがとうございます。もう間もなくの40代、今まで以上に音楽を大切に聴きたいです。2016年もまたエントリーできるよう、頑張ります。
22 真紀 東京都
1. Jackson Browne 『Standing in the Breach』
何度このアルバムに癒され、励まされたことでしょう。今年、一番聴いたアルバムです。来日公演、とっても素敵でした。
2. Dan Penn & Spooner Oldham 『The Complete Duo Recordings』
CDは以前発売されたものですが、今年DVD付きで発売されました。大好きな Dan & Spooner のLIVE映像を観られるだけでも感動でいっぱい。渋く優しく美しいLIVEです。。
3. 仲井戸“CHABO”麗市 『CHABO』
ほんとに長いこと待ちました、この時を。13年ぶりのCHABOの新譜です。LIVEで披露されてきた曲の数々が、このアルバムで完成し、このように形になったことが嬉しくてたまりません。やっぱりカッコイイよ、CHABO!
23 松井 慎一 神奈川県 60歳
1. ボブ・ディラン 『ザ・カッティング・エッジ 1965-1966』
あまり熱心なファンではないし、60年代半ばの3部作も時々思い出して聴く程度でしたが、この6枚組は素晴らしく、繰り返し聴いています。
2. v.a. 『ホワット・ア・ガイ~ワーナー・ガール・グループ・ナゲッツ Vol.3』
1曲あたり2分数十秒のプロの仕事が5枚のCDにびっちり詰め込まれていると思います。今年はこの5枚ばかり聴いていました。
3. The Grateful Dead 『30Trips Around The Sun: The Definitive Story 1965-1995』
1年1曲、全部で30曲という設えに、正座しながら聴いています。
(次点) Johnny Mathis 『The Singles』
やはり上手いなア~と感心しながら聴いています。
24 松波 宗義 八王子市 70歳
1. スーマー 『ミンストレル』 (2014)
2. 須藤もん 『隧道』 (2006)
3. SAND 『Sand』 (1973)
1、2、はずーっと気になっていたミュージシャンの、初見山のライブ先で入手したアルバム、良く聴きました。3、は大好きなカントリー・ロック系の知られざる名盤かと勝手に想像。
25 Mayumi Abe 東京都 https://www.facebook.com/heartbreakers.jp
* Beirut 『No No No』
nprの音楽プログラムをチェックしていて偶然見つけた、まさに今年出会ったバンドの今年発売されたアルバム。「全然イケてない」という周囲の声をよそに(過去作も含めて)秋以降ずっと聴き続けています。 たぶん、Zach Condon の声が自分好みなのだと思います。
* Watkins Family Hour 『Watkins Family Hour』
アルバムの内容が良かったのはもちろんですが、8月にライヴを観ることができたので、より魅力を感じることができました。 Watkins 兄妹がメインではありますが、Fiona Apple の不思議な存在感がツボでした。
* Buckingham Nicks 『Buckingham Nicks』
Fleetwood Mac 加入前の Lindsey&Stevie による幻のアルバムは音源として聞くことはできても盤は所有しておらず。長らく欲しかったそのアルバムに今年ついに遭遇。詳細不明なレプリカ盤なのですが、それでも十分に満足です。
26 良知 範一 (Nori) 静岡市清水区
* Van Morrison 『Duets: Re-Working The Catalogue』
今年のダントツです。
* James Taylor 『Before This World』
変わらない歌声にしびれます。ジャケットデザインも秀逸。
* Richard Thompson 『Still』
やっぱりリチャトン大好きです。
27 天辰 保文 千葉県 66歳 http://incahoots.exblog.jp/
* ジェイムス・テイラー 『ビフォア・ディス・ワールド』
* ニール・ヤング 『ブルーノート・カフェ』
* Sufjan Stevens 『CARRIE & LOWELL』
過去について、今日について、そして明日について、どれ一つをも疎かにしてはいけない、乱暴に扱ったりしてもいけないと、ぼく自身への戒めを含めてつくづく考えさせられた1年でした。
沢山の素敵なアルバムと出会いましたが、強いてあげれば、上の3枚が、ぼくにとっての2015年です。出来事としては、やはり、ジェイムス・テイラーと会えたことでしょうか。これまで、彼について、彼のアルバムについて沢山原稿を書き、恥をかいてきたことへのご褒美だと思っています。
ブログでも触れましたが、2015年は、近年になく大きな時のうねりを感じた年でした。今年はその勢いがますます強まりそうで、それに呑み込まれないように、しっかりと自分の足で立ち、自分なりの視界を探さなければ、そんな気がしています。
今回も、常連のかた、初めてのかた、参加して下さったみなさん、ありがとうございました。音楽を巡る状況についていろいろ言われていますが、こうやって音楽と身近に暮らしているかたたちの存在は、とても嬉しいし、励みになります。ぼくに気力がある限り、この企画はまだまだ続けますからね、1年後にまたお会いしましょう。それまで、お元気で。
2016年 1月 天辰保文